3年前に脳出血で倒れる
本日来院の患者様は3年前に脳出血で倒れた40代の女性
倒れた直後から右半身が完全に動かなくなってしまいました。
しんどいリハビリも家族のためと思い一生懸命頑張った結果、少しづつ動くようになり4ヶ月で退院。
その後も軽いふらつ気が続いたりといつかまた倒れるのではないかという不安のなか家庭のために毎日働く日々だったそうです。
今年の5月にまた異変
いつもの様子と違うと感じ救急車を呼んでもらったのは今年の5月。
通っている総合病院で検査したところ今回は特に異常がないとのことだが、それ以来右手が硬直。
このままでは動かなくなると感じ、自分でマッサージを続けた。
動くようにはなったが中指と薬指、小指がしびれるようになっていた。
しかも手だけではなく、右臀部からふくらはぎまでの激しい痛み。
右足先もしびれが出るようになった。
触ったら痛い
右の臀部からふくらはぎまでの痛みは、立っているとあまり感じない。
手で抑えたり、座っていたり、何かがふれると痛いと感じる。
なので右を下にして寝ることは痛くてできなかった。
足先も特にじっとしているとしびれ、右の手もしびれていた。
原因不明
かかりつけの病院でこれらの症状のことを相談したが、原因不明ということでわからなかった。
私が特に気になったのは、今回5月に起こった異変は原因不明ということだったが、お薬をこの3年間だされて服用されていることだった。
問診中に気になり本人も何の薬をのんでいるのか把握していなくて、自宅に電話をかけて聞いてもらったとこ「イーケープラ錠」という薬だった。
調べたところ「てんかん」の薬だった
実は、前飲んでいた薬は、吐き気やめまいが酷くて変えてもらったのです。
今回はそんなことはないのですが、全く効いている感じはないので・・・・
このまま飲み続けるべきなのか再度お医者さんに尋ねるとのことだった。
右手のしびれの施術
今回右手のしびれの施術は座位にておこなった。
しびれを感じている時何が原因で出ているのかをスクリーニングするわけだが、その際痛みやしびれが強くなることがしばしばある
じつはそこは調整点であり、痛みやしびれが増えたからといって焦ったり、二度とさわらないとその症状は改善しない。
解剖学的肢位に戻したら、腰から背中までしびれが増えた!
普通なら焦りそうなものだが、それは患者様にも説明し検査を続ける。
斜角筋や小胸筋、小円筋や広背筋でもしびれは増した。
腕の一部が減少しただけであとはすべて増悪。
右側だけど左側で調整
されている患者様はわけがわからない。
右の手がしびれているのに左側の筋肉を緩めているのだ。
その点も筋のつながりを説明し左側をゆるめると、しびれが増悪していたポイントが1つずつその箇所の痛みも減少し、手のしびれも少しずつ変化していった。
そして左を緩めつづけると右側の圧痛ポイントがすべてなくなった!
10分もかかっていなかった。
今回の半年前から右手の中指薬指小指がしびれる原因は身体の左にあったという証明ができた。
さらに骨盤を正すと痛みが消えた
右の太ももとふくらはぎは何かがあたるといたかった。
時に骨盤が正しい位置に戻った時何も触らなくてもスカッとすべての痛みが瞬時に消えることがある。
当院では無痛の骨盤矯正にブロックを使用している。
これを調整につかったところ、今まで痛かった足が触っても全く痛くない状態に。
これには患者さんもびっくり!
ついでに腰椎部の押した圧痛と頚椎の圧痛もこのブロックを入れた瞬間スパっと消失!
いままでの痛みやしびれが気持ちいくら位にスパッスパッと消失していった。
残るは足の先のしびれ
結構厄介な足先のしびれ。
過去にもヘルニアの手術をされた方の足先のしびれだけが取れないというのも何度か経験しており、足先のしびれは嫌な感じも過去にはあった。
ただ今回は、あるポイントで足のしびれに変化があることがわかっていたので念入りに調整。
数回 調整して、立って確認を繰り返した結果、残像感は残るがほぼ感じないところまで持っていくことができた。
脳が原因ではなかった
こんかい施術を終わって患者様にお伝えした事。
今回このように変化が出たということは、筋肉の拘縮や滑走障害、姿勢のわるさや日頃の座り方や立ち方に原因があるから出てきたものだと説明がつくと思います。
今日出す30秒でできる宿題をしっかり行ってまずは日頃の姿勢を改善することから行っていきましょう。
もしこれを読んでおられるあなたが、手のしびれでお悩みなら下記のことがあることを知ってください。
- 手のしびれは筋肉の硬さで起こる場合がある。
- またそれは姿勢が悪くても起こる。
- 薬を飲んでも根本的には治らない。
- 頚椎ヘルニアだと言われて首を引っ張っても意味が無い
- 手技療法で改善する場合がある
追記
2回目の施術で来院
座ったら痺れが戻ってくるとのことと、足先の痺れも再度も戻っていた。
肩甲骨の調整で座位での痺れがなくなり、下肢のディープフロントラインの調整で足先の痺れも綺麗さっぱり消えてしまった。
手のしびれは全く出ていないという。
経過は見守るとして取り合えずはすべての痺れや痛みがなくなりました。