「首を揉んではいけない」というのが新事実とあるが、多くの施術家が以前から知っていた事実。
コレについて医学博士で東京脳神経センター理事長 脳神経外科専門医の松井孝嘉医師、香川県観音寺市のあの松井病院の理事長。
医者の言う『首は絶対にもんではいけない!』とは
首は絶対にもんではいけない! 首は脳の一部、強くもむと不調を引き起こす (講談社の実用BOOK)(講談社刊)という松井先生の書いた著書が、大きな話題を呼んでいるという。
脳神経外科医として、首の研究を続けてきた第一人者が、様々な首へ刺激が良くないとおっしゃっている。
「自分で揉むのを避けるのはもちろん、マッサージ器も首には使わないほうが無難です。ましてや、床屋や整体でマッサージを受けるときも、首のまわりはきっぱりと断ったほうがいい」
床屋へ行っても首のマッサージを断らないといけない!マッサージにいかない人でもコレは経験があるのでは?
普段肩や首のこりのない方が美容室に行って「肩や首がこってますね!」と言われているので当院に来てみたという事も多々ある。
当院でも首は揉まないのだが・・・・
「首は身体全体の調子を左右する『自律神経』と密接に関係しているのです。外から力を加えられただけで全身に大きな影響を与えかねない、皆さんが思っているよりも、はるかに重要でデリケートな部位なのです」
自律神経とは?
自律神経は、正反対のはたらきをする「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよくはたらくことで、健康状態を保っています
交感神経とは?
交感神経がはたらくのはおもに昼間。活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。仕事・家事・育児・運動・勉強などをしている時ですね。心拍数は増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。
仕事の指示をうけて臨機応変に動けるのも、家事をパッパッとこなせるのも、スポーツで相手の動きに瞬時に反応できるのも、交感神経がはたらいているおかげです。
副交感神経とは?
逆に副交感神経がはたらくのはおもに夜。眠っている時がはたらきがピークですが、そのほかにも、食事中、お風呂にはいっている時、ゆったり気分でリラックスしている時にはたらきます。心拍数は落ち着いて、筋肉もゆるんで、血管もふわっと弛緩します。胃や腸などの消化器系の動きがさかんになるので、栄養の吸収や老廃物の排出といったはたらき、つまりは、新陳代謝、疲労の回復、ケガなどの修復をおこなって、元気な体に戻す作業をする時間です。
http://genki-go.com/autonomic/より
首の筋肉はか細く、とてもこりやすいので、揉めばほぐせるという考えで、安易に揉んだり、マッサージをしてもらったりしがちです。しかし、それは大きな間違いで、異常を起こした筋肉に新たな外傷を与えることになるのです。そうして強く揉み続けると、こりが増幅して、副交感神経の働きが阻害され、交感神経とのバランスが崩れてしまう。交感神経が過剰に優位になると、急に脈が早くなり、血圧が上昇したり、胃腸の働きが抑制され食欲がなくなったりと、様々な体調不良につながるのです」
「首のこりが原因で起こる30種類の不調は、同時多発的に起きるので、悪化すると非常に苦しい思いをします。めまいなら耳鼻科、胃腸不全なら消化器科など、それぞれの症状が出る部位の病院に行っても正しい手立てが打てないまま悪化し、あまりの心身の不調に自律神経性のうつ病に陥るケースも多くあります」
当院に来院される患者様を問診する中で、これら近いを訴える方は相当数おられます。
またそれらの方が、長年かけて肩首をマッサージされておられる方々です。
首を揉んでいた人は今すぐ揉むのをやめてください
「むやみに力を入れて首を揉んでしまうと、全身に影響を及ぼし、さらにつらい症状を招いてしまうことになります。
そして、首を揉んでいた人は今すぐ揉むのをやめてください」
松井先生は、一番重要なのは、緊張でこり固まった首を「ゆるめる」ことだ、と言っておられますが、首の緊張を緩めるのに首をもんではいけない。
凄く矛盾している様に感じます。
どうすればいいのでしょうか?
首の緊張の原因は首にない!
当院でも取り入れているKen Yamamotoメソッド(KYT:Ken Yamamotoテクニック)の創始者Ken Yamamoto氏はこういっている
首の緊張の原因は首にない!
Ken Yamamotoメソッドでは、キネティックチェーン(運動連鎖)の考えや筋筋膜経線、解剖学的肢位に近づける事で痛みが消失していく考えをメソッドに取り入れている。
痛いと感じる部分とその原因になる部位は異なる事が多いことをKYメソッドで実証している。
当院でもそれらの考えのもとに施術を行う事で、首の緊張を改善するために首は全くと言って触らないで施術している。
首の緊張を弛めるのには足の緊張を緩めなければ改善しません。