腎臓機能の低下と高血圧の関係
腎臓と血液の関係
腎臓と血液は非常に重要な関係にあることをご存知ですか?
腎臓機能低下が高血圧と悪循環の関係に発展する理由をご説明いたします。
❏腎機能の低下と高血圧の悪循環
腎臓の働きが悪くなると余分な塩分と水分の排出が出来なくなります。
そして血液量が増加し血圧が上がるとされています。
血圧が上がれば腎臓への負担が増え、ますます腎臓の機能が低下するといった悪循環となります。したがって、腎臓のはたらきを守るためにも血圧をコントロールすることはとても大切です。
❏しかし高血圧の90%以上が原因不明
高血圧は、原因により【一次性高血圧】と【二次性高血圧】に分類されます。
【一次性高血圧】は、特に明確な異常がないのに血圧が高くなります。ただし、血圧を上げる要因は明らかにされています。食塩のとりすぎ、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因などがあげられています。「二次性高血圧」は、腎臓病やホルモン異常など、原因となる病気があるものを言います。こちらは、原因となる病気が治ると、高血圧も改善します。
❏血圧と関連する腎臓の働き
*塩分(ナトリウム)と水分(尿)の調節
塩分摂り過ぎが高血圧の大敵であることは大変良く知られています。腎臓は食事からとった余分な塩分を尿とともに身体の外へ排出する働きをしています。ところが、肝臓の働きが悪くなることで、塩分・尿の排出のコントロールがうまくできなくなり、血液の量が増え、血圧が上がります。香川県はうどんを良く食しますが、うどんは塩分を多く含みます。香川県の糖尿病の発症率は、全国でも上位です。気をつけたいですね。
*血圧を上げるホルモンの分泌
腎臓から分泌される「レニン」という酵素は、血圧を上げる作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」というホルモンをつくるのに欠かせない物質で、これによって腎臓は血圧を一定に保つ手助けをしています。ところが、腎臓のはたらきが悪くなると、血圧を調節する能力は低下するため高血圧になる傾向があります。
*末梢血管の抵抗
腎臓は無数の細い血管(末梢血管)から成っており、老廃物を含んだ血液は腎臓で濾過されてきれいになり心臓へ戻されます。ところが、腎臓のはたらきが悪くなって血圧が上がると、これらの末梢血管が硬くなり血液が流れにくくなります。このため、末梢血管抵抗が大きくなって血圧はさらに上がります。
❏血圧を下げる食べ物
血圧を下げるには、食事療法、運動療法、薬物療法が基本となりますが、血圧を下げる食べ物を覚えておき、血圧を下げる補助としてぜひご利用下さい。
血圧を下げる食べ物 一覧表 | 血圧を下げる食べ物 |
野菜 | 玉ねぎ、セロリ、パセリ、ニンニク、トマト、緑黄色野菜 ほうれん草、里芋、サツマイモ、ブロッコリー、シイタケ、シメジ |
果物 | バナナ、プルーン、グレープフルーツ、メロン、干しブドウ 干し柿、リンゴ、スイカ、イチゴ、パパイヤ、キウイ、アボカド |
肉 | 鳥のささみ、ヒレ肉、胸肉など脂質が少ない肉 |
魚貝 | 秋刀魚、鯵、鯖、鮪、ハマチ、ブリ、カキ、ハマグリ、ホタテ |
その他 | 納豆、わかめ、ひじき、お酢、オリーブオイル |
血圧を下げる食べ物・・・覚えられそうですか?食事を作る上で特にお勧めしたいのが「血圧を下げる食べ物」+「お酢」です。
NHK「ためしてガッテン」でも紹介されてますが、 大さじ一杯の酢(15mm)を毎日8週間続けると、血圧を10mmHg前後下げる効果があると言います。
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