ブラジャーで肩こりになる?解剖学的視点からご説明します!
今回ブラジャーで肩こりするのは、◯◯の仕方にあった!と題しておりますが、まずはその前に肩こりの原因などもあわせて解剖学的視点から説明していきたいと思います。
一般的なブラジャーで肩こりする理由とは?
ブラジャーの選び方で肩こりになったりならなかったりすると言われています。
一般的に言われている肩こりになってしまうブラとは
- アンダーとカップサイズだけで選んだブラ
- 試着しないで買ったブラ
- デザイン重視で、構造的には全く機能していないブラ
肩こりにならないと言われているブラとは
- 締め付けないタイプのサイズがピッタリのブラ
- 幅の広いホールドタイプのブラ
- 背中の紐がクロスしている重さを分散させるブラ
その人の体型や大きさによって構造的にも機能的にもムリの無い物を選ぶようにと言われています
そもそも肩こりってなんでなるの?
姿勢が問題
1番大きな要因は姿勢です。「猫背」だから肩こりになるのです。
猫背になると、頭は体の中心から前にいきます。
頭が体の8%〜10%あるのです。体重50kgの方で、最大5kg!
5kgのボーリングの球をおでこの前で持っている様な状態が続くのです。
ボーリングの球を持つことで体が強張る
ボーリングの球をおでこの前で持つような状態が続くと思って下さい。
自然と身体全身力が入った状態になります。
腕も、胸も、肩も、お腹も、足も、腰も全身力が入っている状態が続きます。
腹部の緊張は、大胸筋、小胸筋を強ばらせる
腹部の緊張が大胸筋や小胸筋を強ばらせます。さらに大胸筋は前鋸筋と合わって大きな力となり肩を前に巻き込む様な状態をつくります。
いわゆる猫背です。
肩が前に巻き込んだ時、僧帽筋は伸ばされ痛みを感じます。
コレが肩こりです。
ここで本題!ブラジャーで肩こりするのは、寄せて上げる付け方にあった!
細かく説明したいと思います。
まず、先ほど出てきた前鋸筋はこんな筋肉
前鋸筋を実際解剖の現場で直に見たのですが、実際は参考書よりも大きくて前は乳頭ラインまで、後ろは肩甲骨の下まで非常に大きな面積があります。
コレが縮むと肩甲骨を前に巻き込む様な状態、猫背になります。
感の鋭い方はもうわかったと思いますが、そうなんです。
「寄せて上げる」「ボリュームアップブラ」「バストアップブラ」
僕のような男性もでもCMで聞いた事のあるフレーズ
「寄せて上げる」「ボリュームアップブラ」「バストアップブラ」などなど。
胸を大きくみせるために、脇から、そして下からお肉を寄せてブラの中に詰め込んでいませんか?
*表現が正しくなかったすいませんm(__)m
寄せてあげるの寄せるがダメ!
このよせて上げるの【寄せる】脇のお肉を前に寄せていますよね?
これは、前鋸筋を前方に引っ張っている事になるんです。
それが肩甲骨が前に巻き込まれる状態を自分で作っていることになるんです。
筋肉は正し長さにあれば、じっとしている状態、押しても痛みがありません。
じっとしていても痛みを感じる場合、それは伸張緊張しており痛みを感じます。
押して痛いと感じる部分は短縮緊張し普段は痛くないけど押したら痛みを感じます。
背中が張って痛い!も同様
猫背になることで、前鋸筋と連動して背中の筋肉も引っ張られた状態になるために背中が張ったような痛みを感じます。
これも、寄せて上げるバストの付け方が問題なのです。
ではバストを美しく見せる為の正し付け方って
脇肉をぐっと寄せながら持ってきてカップにおさめます。この時に背中からもお肉を持ってくるのがポイントです。
てな感じで、もう背中のお肉までもカップに収めようとしているのです
肩こり防止をするためにする新提案
「脇の下のお肉を前に寄せない!逆に脇のお肉は少し後ろへ!」
少々肩こりになっても大きく見せたい!って方は、今までのやり方でどうぞ!
ただ、解剖学的にみて今の寄せて上げて大きくバストを見せるということは、猫背をつくりそして肩こりをうんでしまうということを知って頂きたいと思います。
実施にやってもらった
先日来院された患者様に、脇のお肉を逆に後ろによせて背筋を伸ばしてもらった。
「今までのような締め付けた感覚は無く、背中とかすごい楽!」とおっしゃっておられました。
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