脇腹が痛くなるのはなぜでしょうか?
走り始めるといきなり痛くなったりする脇腹。
ここでは様々な要因で起こる脇腹の痛みの紹介します。
右の脇腹の痛み【筋肉の場合】
走っているとこの部分の痛みが出ることが良くあります。
この右の脇腹にはここには肝臓、胆嚢、横隔膜がありますが、走っている時のここの痛みは横隔膜の痛みだといわれています。走ることで重い肝臓が大きく揺れるために横隔膜が下方に牽引され引っ張られ、痛みが出ると言われています。
この横隔膜は腸腰筋ともディープフロントラインという筋膜のつながりでつながっています。腸腰筋の硬さが横隔膜の柔軟性を奪い収縮を制限していることも考えられます。
右の脇腹の痛み【内臓疾患によるもの】
右脇腹辺りには、肝臓、大腸、盲腸、腎臓、胆のうという臓器が存在しています。
「胆石」の疑い
肝臓では脂肪やたんぱく質などの消化を促す「胆汁」という消化液がつくられています。胆汁は肝臓から送り出されて、胆のうにいったん蓄えられます。
この胆汁の成分が、胆汁が通る道(胆のうと胆管)で、何らかの原因で固まってしまったものが胆石です。これができると痛みを伴います。
「大腸がん」「肝臓がん」「胃がん」の疑い
右脇腹が長期に渡って痛む場合は、大腸や肝臓のがん、または胃がんという可能性もあります。
早めの受診を心がけてください。
左の脇腹の痛み
左側の腹部には脾臓と大腸の脾湾曲部と言われる臓器があります。
また大腸は、走る振動によって腹部で腸全体が大きく揺れるため、大腸内のガスが大腸の上部に上昇する。その際に大腸の左右の曲がり角(大腸の脾湾曲部)にガスが溜まりやすく、このガス塊が周囲の神経に刺激を与え強く痛むとも言われています。
ランニング中にワキ腹が痛くならないようにするには「左足の時に呼吸をする」
ランニング時に左足の時に常に呼吸をするようにするだけで簡単に避けることができる
出典 http://news.livedoor.com/article/detail/8462515/
左足が地面に着く時に、息を吸ったり吐いたりするように足運びを変えます。多くのランナーは、右足か左足、どちらか一方の足で呼吸をするサイクルがあります。片方の足の時に呼吸をするようにすると、横隔膜が高い位置にある間に、肝臓や腹部の臓器が下の方にあることが減ります。
このアドバイスは、呼吸の吸うと吐く比率は3:2にした方が良い走りができるという説に反しますが、脇腹痛になりたくない場合は試すだけの価値があります。
その他の腹部の痛みはどうでしょうか?
お腹の痛み
「急性胃炎」の疑い
みぞおちのあたりの痛み、胃部膨満感、むかつき、嘔吐、吐血、下血
「慢性胃炎」の疑い
偏った食生活、睡眠不足、過度のストレス、適量以上のアルコール、喫煙、加齢、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れ、アレルギーなどで慢性的な胃炎でお腹が痛くなる病気です。
慢性胃炎の原因は80%がピロリ菌の感染と言われています。
「胃潰瘍」の疑い
ピロリ菌とに感染すると胃粘膜が弱り、胃壁が自分の胃酸によって傷つくことなどによって潰瘍ができると言われています。
「自己免疫性膵炎」の疑い
黄疸、上腹部痛、検診で膵臓が腫れていると言われた等
「急性膵炎」の疑い
腹痛(上腹部痛)、背部痛、嘔気・嘔吐などの症状があります
「胃・十二指腸潰瘍」の疑い
上腹部に痛みが伴います
「慢性膵炎」の疑い
主な症状は腹痛(上腹部痛)、背部痛
「急性心筋梗塞」の疑い
心筋梗塞でも上腹部にいたみが伴います。胸やみぞおちなどが締めつけられたり、圧迫されて重苦しいといった痛みがみられます。
首、下あご、肩から腕などへ放散する痛みや、胸やけ、肩凝りなどの症状でみつかることもあります。症状は30分以上続き、冷汗を伴うことがあります。
「過敏性腸症候群」の疑い
腸の検査や血液検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感を伴って、便秘や下痢が長く続く病気
まとめ
運動前1~2時間はなるべく食事摂取は控える
運動中に起こる側腹部痛の70%は食後1時間以内に運動を開始したときに起こるとも言われています。食後から運動開始までの時間が短いと、胃の中に大量の内容物があり、痛みを起こす原因になります。
また、安静時に腹部への痛みがある場合は病院にて検査をしてもらいましょう♫