夕方仕事が終わる頃に足に靴下跡バッチリついていませんか??
足のむくみ、冷え性は何故起こるのでしょうか?
解剖学的視点から見てみましょう!
鼠径部には赤の動脈、青の静脈、神経、リンパが通っています。
脚へと流れる血管は、お腹のところから左右に別れて骨盤の前で、鼠径靱帯(そけいじんたい)の下をくぐり抜けています。
足が内旋するとき、鼠径部が圧迫され、足の拍動が弱まります。
足を組んだり、横座りをしたり、女の子座りをした場合鼠径部の圧迫が行なわれるのです。
血液が足先に流れにくい状態
指の先を切って輪ゴムをしたことがありますか?
指先には血液が流れないので次第に冷たくなります。
体温は血液が循環することによって保たれているのです。
では、鼠径部が足の内旋によって圧迫を受け、鼠径部の動脈、静脈が圧迫されるとどうでしょか?
股関節あたりを輪ゴムで止めているような状態になります。
足先が冷たくなるのもわかりますよね!
さらに!!
足が疲れやすい人というのは、ふくらはぎがガチガチで掴まれると痛いですね!
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれています。
二足歩行をする人間の下半身の血液を心臓に戻すためのポンプの役割を果たします。
(脚の静脈には逆流防止の“弁”まであるほど。いったん脚に下がった血液を上半身に戻すため)
このポンプがガチガチで痛みを生み出すような状態だとどうでしょうか?
ふくらはぎのポンプ作用がうまく働かなくなると、体内の水分や老廃物が下半身に滞りやすくなり、むくみが生じてしまいます。
静脈が心臓に血液を戻しにくくなります。
このふくらはぎでも輪ゴムをしているような状態なのです。
さらにそれは、「脚に血が溜まってむくみとなる」ということなのです。
ふくらはぎが緩むと、腕や顔の血行までもが促進されるという事実があります。
*こちらの記事もお読みください。
下がった胃が冷え性をつくる
以前書いた胃が下垂するという記事でもありましたが、下垂した胃は、鼠径部の静脈を圧迫します。
ぽっこりお腹になる方は、上記の流れない条件の他にもう一つ考えられるということになります。
糖質を摂り過ぎることによって冷え性になる!
糖質を摂取することで、胃が下垂しやすくなります。
糖質のとりすぎも胃を下垂させ、鼠径部静脈を圧迫させるのです。
まとめ
冷え性や足のむくみを改善しようと思っている方が、甘いモノが好きできちんと座ることが出来なくて、股関節が硬くふくらはぎのカチコチな方は、今のままでは冷え性は改善しません。
この状態で生姜が冷えに効くといって身体に入れても何も変わらないのがわかりますね。
骨盤の歪みはこういった足の内旋にも関係しています。
骨盤の歪みや、糖質を制限しなければこの状態からは抜け出せないということです。